栃木 レザー はbaby steps to giant strides
「Baby steps to giant strides」という言葉をご存知でしょうか?
直訳すれば「よちよち歩きが大きな一歩につながる」となり、つまりは積み重ねが大きな成果を生むという人生訓とも言うべき名言です。
栃木 レザー
レザーとは、動物の皮であります。乾燥すると硬くなり、腐敗してしまいます。
だからこそ、使い易く加工する方法として皮を柔らかくすると書いて鞣す(なめす)技術があります。植物性、金属製のタンニンと呼ばれる薬品に浸けて、変質を防ぐように加工します。そしてレザー(革)になります。
それぞれにメリット・デメリットを抱えますが、栃木レザーは植物性のタンニン鞣し
の上質エコレザーです。
レザー入門者から上級者まで
丁寧に鞣し加工をされた栃木レザーは、柔らかく丈夫で、アレルギーも起こしにくいエコレザーであり、魅力的な経年変化(エイジング)を楽しむ事ができる日本の伝統工芸品なのです。
しかも割と安価に手に入れられるのもありがたいです。
レザーと言えば高級品のイメージが強くある私にとっては、「長く使えるものは高価」というイメージでした。モチロン動物の革ですので命ですから高価で当然です。
植物性のタンニンは水溶性で水に弱く、お手入れに拘る人には少し手間です。
レザーが水に弱いのはすべてのレザーに共通するところですので、湿気を避けるのは常識なのですが、余分な水分を避けるようにしながら油分を補給して使い込んでやると、まるで家族のように自分好みのパートナーに育って行くのす。しかも通常のレザーよりも10から20%程安価です。
毎日使うレザーは、毎日目にする家族と同じですので、通常、変化に全く気付きません。
栃木レザーも例外なく変化には気付きにくいですが、鞣し技術が明らかに上質なので、最初に必ず感じる使い難さを感じない事に先ず驚く事でしょう。
では何故、長く使えて魅力的な経年変化をする栃木レザーが安価なのか?と言うと、
それは、とても理解し難いことですが、衣服などのエイジング加工に代表されるように、新品でありながら古いかのような加工を 施す技術や、効率に拘るあまり価値がどこにあるかわからないといったバーチャル志向的な風潮に影響されるところなのかもしれません。
しかしわたしが本当にお勧めしたい事はズバリ「Baby steps to giant strides!」
たかが小物かもしれませんが、安易に結果を求めるばかりではなく、意味のある一歩をしっかり踏みしめるという事です。
今、世の中は、新型コロナで自粛ムード一色です。